公開:2026.10.14最終更新:2026.10.14
1995年の阪神・淡路大震災で大きな被害を受けた新長田駅の南側では、神戸市が約20haにわたる震災復興の市街地再開発事業を進めてきました。再開発ビルは計画全体で44棟、住宅は2,600戸以上が供給され、地区の人口は震災前より増えました。一方で、事業は約30年に及び、神戸市は収支差がマイナス326億円になる見込みだと検証報告書で示しています。事業は2024年度に完了しました。
区域面積
約20ha(19.9ha)
再開発ビル
計画全体44棟
事業費(見込)
2,279億円
事業の完了
2024年度
主なプロジェクト
PROJECTS完成予定の年表
TIMELINE2024年度(事業完了)
住宅・商業・業務・公益施設・公園
新長田駅南地区の震災復興再開発
新長田駅の周辺は、1965年の神戸市総合基本計画で「西部副都心」に位置づけられた地域です。ところが、都心に近い立地でありながら、建物の老朽化や人口減少・高齢化といった課題を抱えていました。
そこへ1995年1月17日の阪神・淡路大震災が襲い、地区は大きな被害を受けました。神戸市は震災からわずか2か月後の1995年3月17日に再開発の都市計画を決定し、区域面積約20ha、もとの権利者約2,000人という大規模な再開発に取り組みました。
くわしい事業の概要は新長田駅南地区震災復興再開発のページで紹介しています。
事業の成果と課題
神戸市が2021年1月にまとめた検証報告書では、次のような数字が示されています。
| 項目 | 震災前 | 報告書の時点 |
|---|---|---|
| 人口 | 4,456人(1995年1月) | 6,058人(2020年6月) |
| 世帯数 | 2,147世帯 | 3,578世帯 |
| 住宅 | 約1,500戸 | 2,674戸を供給(分譲1,783戸・賃貸891戸) |
| 事業所数 | 914か所(1991年) | 494か所(2016年) |
住宅の供給で人口は増えた一方、事業所や働く人は減りました。また、事業が長期化し、社会や経済の情勢が変わった影響もあって、マイナス326億円の収支差が見込まれると報告書は述べています。
神戸市の2026年4月の資料によると、新長田駅南地区の事業は2024年度(令和6年度)に完了しました。
住まい選びの視点
新長田駅はJR神戸線と市営地下鉄の2路線が使え、再開発で駅南側には分譲・賃貸のマンションや商業施設、公園が整いました。再開発で2,600戸を超える住宅が供給された地区です。
一方、検証報告書では、地区の事業所数や働く人が震災前より減ったことも示されています。物件を選ぶときは、駅前の商業施設のにぎわいや空き区画の状況も実際に歩いて確かめると安心です。
出典・参考資料
- 神戸市「新長田駅南地区震災復興第二種市街地再開発事業 検証報告書」(2021年1月)
- 神戸市「市街地再開発事業」(神戸のまちづくり 資料)(2026年4月現在)
上記の資料は2026年10月14日時点で確認しています。計画の内容や時期は変更されることがあります。最新の情報は各公式発表をご確認ください。